「豚コレラについて」

【当社の現状】

 2月8日に豊田市で豚コレラが発生したため、当社にもお客様よりお問い合わせをいただいております。

現在、豚コレラについては国や県などの関係各所が対応にあたっておりますが、なかなか終息までの見込みが立っていないようです。

そのような状況で当社の現状をお伝えします。

 

当社は、豚の種付けから出荷までを1つの農場内で行う一貫生産農場です。一貫生産では他農場との豚の行き来はありません。また農場自体も1箇所のみとなっているため、出荷まで当農場から他に豚が移動することもありません。そのため、他農場からの豚を介しての感染の可能性は非常に低いと思われます。

 

しかし、出荷時の豚の運搬業者やその他関連会社の方の農場への出入りはどうしても避けられません。そこからのウイルス侵入の可能性も考えられます。そのため、家畜保健衛生所の指導の下、社員および農場に出入りする関係者の消毒を徹底するとともに関係車両に対しても出入り口に消毒用石灰を散布し、ウイルスが侵入しないように努めています。

 

皆様には、ご心配とご迷惑をおかけしますが、今後も安心・安全な豚肉をお届けできるよう社員一同努力してまいります。

 

 

 

 

【個人的なお願いです】

ここからは、このブログを書いている私の個人的なお願いです。

豚コレラが発生して数ヶ月経ちますが、養豚農家は日夜、早期の終息に向け対策をしています。そういった中でも今回のように被害が拡大していることに非常に憤りを感じています。

このような状況下で、当社ではお肉を直接販売していることもあり、最終の消費者であるお客様から今回の豚コレラについてのお問い合わせをいただきます。それに対してすぐにご説明することができます。さらにブログやSNSで、今回のような情報を発信することが可能です。

しかし、多くの養豚農家では、直接お客様に説明する機会も少なく、情報発信をするツールがないところも沢山あります。しかしそういった養豚農家も当社と同様になんとか豚コレラを終息させようと努力しています。

 

そこで、このブログを見ていただいた方にお願いです。今、農家も含めた養豚関係者はなんとかしようと頑張っています。そんな中で一番困っていることは風評被害の拡大です。一部報道では、豚肉を買い控えるという話も出ていましたが、私の個人的な考えでは、買い控えはしょうがないとも思います。ただ、間違った情報や過大な情報から、風評被害を拡大させる原因にならないよう皆様にはお願いしたいと思います。

 

「質の良い愛知県産の豚肉」を全国の皆様に選んでいただけるよう今後も、微力ながら頑張っていきます。ぜひご協力をお願いいたします。

 

 

最後に、このブログを見てくれている養豚業界関係者の方へ

「今は、大変ですが、みんなで一緒に乗り切りましょう!!」

コメント: 1
  • #1

    業界関係者(非生産者) (土曜日, 09 2月 2019 17:21)

    はじめまして。ツイートからたどり着いた者です。
    まずは、豚を生産される立場として、日々精神をすり減らすほどの注意を払いながら、豚コレラをはじめ各種疾病の防疫をされていることとお察しいたします。

    今回の豚コレラの一件については、残念の一言です。
    日本に侵入してしまったこと、それが蔓延し始めているということはもちろん残念ですが、それ以上に、豚コレラが広がるにつれ、本質を理解していない人の心無い言葉が目に留まり、やるせない思いです。
    (と同時に、私の他業界への興味を考えると、同じかもしれないとも思いますが…)

    仮に、いい加減な管理をしていたために蔓延させたとすれば罰せられるべきですが、多くの生産者は、自らの、また従業員の生活守るべく、意識高く養豚生産をされていると私は信じています。

    失礼ながら、貴農場は始めて知りました。
    ぜひこの危機を乗り切り、素晴らしい国産豚肉を提供し続けていただきますよう、お願いいたします。

    一緒に頑張りましょう!