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豚のエサにこだわる理由とは?

 豚肉の美味しさを決める最も重要な要素の一つとして肥育時のエサがあります。人によっては豚肉の味はエサによって8割以上決まると言われる方もいるほどです。今回はそのエサに関すること、さらにそこからつながるヤマグチファーム の考えをちょっとだけ書いてみます。

 

実際、私たち養豚農家は他の養豚農家がどのようなエサを使ってどのように肥育等しているのか、詳しいことはわかりません。そのため、他の養豚農家と異なる点もあると思いますが、あらかじめご了承ください。

 

 ヤマグチファーム では「ウルトラCペレット3.2」という穀物がバランスよく配合され、その中でも大麦が多く配合されているエサを使っています。実は、このエサは経済性よりも肉の品質を良くすることを優先したエサなのです。要するに他のエサに比べ、金額は高いけど美味しいお肉ができるエサとも言えると思います。

さらにこのエサは加熱済みであるというところも特徴です。熱が加わっているというのは殺菌効果の面でも安心ですからね。

 

(当社使用のエサに関してはホームページ内の「農場について」に記載されていますので、そちらもご覧ください。)

 

 エサといえば、お客様に「豚のエサって食品の残り物等を使っているんだよね?」と良く聞かれます。実際多くの養豚場が食品の残り物等、いわゆる「食品残さ」を使っていると思います。環境対策やエコの観点からも非常に良いことだと思います。

しかし当社では「食品残さ」を使ったエサでは現在の「とよかわみー豚」の品質を維持できないのではと考え、使用はしておりません。

 

ただ、だからと言って環境やエコについては何も考えていないわけではありません。

 

私たちは直接販売を始めるときにこう考えました。

 

多くの人が美味しいと思ってもらえるものを作れば、残す人は少なくなる。また、常に最適な量を提供することで廃棄することも減る。「残す・捨てる」を考える前に「残さない・捨てない」ということを考えることで、環境・エコに取り組んでいこう。

 

ですから、ヤマグチファーム では「おいしいお肉をおいしいままで食べてもらえば残す人も減る。さらに予約販売をすれば廃棄することがなくなる」という考えから「新鮮な豚肉を予約で販売する」という今の販売方法になっています。「予約して肉を買うなんて少し面倒だ」というお客様の声はよくわかっております・・・。

 

これからも、皆様においしい豚肉をお届けできるよう今まで同様こだわりを持って生産を続けていきたいと考えております。

ぜひ、このような私たちなりの環境やエコへの取り組みをご理解いただければと思います。

「とよかわみー豚」が皆様のおクチに入るまで少し面倒なところもありますが・・・。